長く厳しい冬が終わると、この北の大地では生命が一斉に芽吹き始める。
短い夏を駆け足で謳歌すると木々は葉を落とし、再び暗くて長い季節がやってくる。
豊かな森 - 清浄な水 ー 澄んだ大気。
寒暖の差が激しく、四季の移ろいがはっきりしているからこそ一層ひきたつ自然がある。
そしてこの物言わぬ大きな "力" は、ともすれば人生の折々で
挫けそうになる私にいつも本当に大切なものは何であるかを教えてくれるのだ。
私は北海道に生を受けたことを誇りに思う。
在るがままでいることの尊さに胸をうたれる時、"力" はそっと耳元で囁いてくれるのだ。
"おまえも私の中の一部なのだよ"と。